ふじの治療室

犬と鍼灸師

「疲れ」と「痛み」

私たちの生活は我慢の連続。子供のように「疲れた!寝る!」「疲れた!おんぶ!」とはできません。日々、何かしらの疲労を我慢して蓄積させています。ある程度まではバランスが取れていた「疲労の蓄積」も、どこかで崩れ、それが「痛み」となって表面に出てきます。

ストレスというものがあります。みんなあります。私もあります。ありすぎて、この言葉自体が安っぽくなっている印象も受ける。そんな当たり前のように我々に降りかかるストレスも、我慢し続ければ次第に慣れてくるものです。しかし、意識下では慣れても無意識下でその我慢は積み重なり続けているもので、体は素直にストレスを感じ続けています。眠いのを我慢するとか、おしっこを我慢するとかだってストレスなんですよね。大したことじゃないって思うでしょうが体は生理反応の邪魔をされることをもっとも嫌い、ストレスと感じます。自分の中でストレスと換算していないものも、無意識下では積み重なり続けているのです。

疲れると人それぞれ身体のどこかに緊張が起こり収縮します。そしてそれは全身へと波及していき、自覚のないままに筋肉や関節に蓄積していった疲れは、体の痛みとなって突如現れるのです。「突然痛み出した」「何も悪いことした覚えがないんだけど」と治療室でよく聞きますが、たいていはこうした背景から順序を踏んで痛みは出ているものです。関節や筋肉などに蓄積した疲労が「痛み」を起こし、内臓に蓄積した場合は何かしらの「病気」が出てくる。そう考えると疲労を我慢して溜め込まずに休む気になりませんか?どうですか?「疲れがあるのは当たり前」とおっしゃる貴方やアナタに向けて。