ふじの治療室

犬と鍼灸師

「出す」こと

「出す」こと、つまり排泄のこと。その重要性と勘違いについて。


まず、カラダは吸収と排泄のスイッチの切り替えで常に動いています。食事を摂れば吸収のスイッチが入り、排泄はスイッチオフになります。そして吸収が終わると排泄のスイッチが入り、吸収はオフになります。




多くの方が「排泄は食べることで押し出されて出るもの」と勘違いしています。押し出されて出るというのは常に腸の中で渋滞が起きていて、食べた分を絞り出してることになります。この状態はいわゆる「便通が悪い」であり、腸の内容物は腐ってしまいます。その腐ったものから腸が吸収するということは、毒を吸収しているわけです。カラダはその毒吸収の後処理にとても大きな体力を使わざるを得なくなります。それが毎日ともなると「疲れやすい」とか「睡眠をとっても回復しない」という体調の変化として表れ始めます。慢性疲労というのはちゃんと排泄ができていないことでも起きるのです。




良い排泄とは、押し出されるものではなく「自発的に出る」ことです。そのためにどうすればいいかは簡単で「食べない時間を長くとる」こと。腸が自分から絞り出そうとする状況を作ってあげましょう。それと肉類は腐敗を起こしやすい食べ物なので、排泄がうまくいってない人は食事内容に注意を払いましょう。