ふじの治療室

犬と鍼灸師

ストレッチの罠

ストレッチというのはなかなか厄介なものです。運動は全身をバランスよく動かしましょうといつも言っていますが、ストレッチはそれとは逆をやることになります。通常ストレッチは1つの関節をピンポイントで伸ばすもので、これはどうしても偏った動きになってしまいます。

 

施術でもそうなのですが1つの関節を徹底的に柔らかくした場合、その隣の関節が柔らかい必要性がなくなり硬くなるということがあります。理想はその2つの関節が協力しあって動けることです。

 

そのことから、ストレッチは一部分にこだわって行うよりも、体そのものを柔らかくすることを目的にすると良いのではないかと思います。1つの硬い部分を「どこまで伸ばせるか」ではなく「全身を気持ちよく伸ばすこと」を重視して行うことが大事だということです。


ストレッチは「全身をゆっくり気持ちよく伸ばす」この「気持ちよく」の感覚を丁寧に味わいながら行うことで良い効果に繋がっていきます。