私は元来、何をやっても長続きしない人間でした。いや、いまでもそうかもしれません。
しかし、自分自身に進歩や成長を実感するには継続してやり続けることが必要だと30代になって気付きました。なんと遅い気付きでしょう。
しかし、元来の自分は変えられない。ならどうするか?
長続きしない理由を考えました。その理由は「完璧を求めるから」というもの。
そこから完璧を目指すことをやめ、続けることを目指しました。
筋トレは続けることができる回数だけ。
読書は1ページで終わってもよし。
ペン習字は最低3文字練習する。
絵の練習は1ポーズでも1部位でもとにかく描く。
などなど。
その結果、どれも最初は成長を感じられなかったものが、半年を過ぎたあたりから見て取れるようになってきたのです。こうなってくると楽しい。
患者さんに軽い運動を進めるものの「続かない」という方が多いです。最低でも40分のウォーキングというのが一般的なノルマですが、いきなりそこを目指さなくてもいいのです。短い時間では意味がないと思うかもしれませんが、続かずやめてしまうことの方が意味がありません。続けることに慣れてくれば自ずと「もっと歩く時間を長くしてみよう」となります。確実に。
とはいえ、強要はしません。今までもしたことがありません。「健康的」なことがその人の幸せとも限りませんから…。大事なのは日々の暮らしの中でどう満足感を得るか?だと思っています。私の仕事はその手助けです。