ふじの治療室

犬と鍼灸師

超スローモーション操法

人はそれぞれに身体の使い方の癖があって、それが痛みの原因となったりする。

そこを修正すること、本人に自覚させることは施術の一つ。

施術のなかで手足を持って超スローモションで動かしている時がある。あれは手足の動かし方を学習させているのだが、この思いつきから始まった操法が結構いい結果を残している。癖を言葉で伝えて頭で理解してもらい、身体には「これが正しい使い方だよー」と理解させる。そのための超スローモション。こんなバカみたいな操法が良かったりするのだから施術は面白い。私が発案したように見えるが、いつかの時代の何処かの誰かもきっとやっているのだろう。そんなものである(経験則)。それでも師匠のいない自分は、考えて考えて試して考えて試して考え続け、喜んだり落ち込んだりしながらやっていくのだ。一生向き合える仕事を見つけられて、嬉しいし、楽しい。