そう言われることはよくある。
症状の根本原因を見つけてくれということだ。それが私の仕事である。
が、根本原因というものが何かスイッチのようなものと思っている方が結構いる。これが私を悩ませる。
カイロプラクティックのように「構造的に問題のある背骨(スイッチ)を正せばよくなる」だったり、鍼灸では「この症状にはこのツボ(スイッチ)に針を刺せば…」など、確かに一つの刺激で劇的によくなるということはある。
しかし、そうもいかない方がほとんどであり、回数を重ねないと見えてこないことが多々ある。
そして。本当の意味での根本原因とはその人の「生活」なのだ。原因はそこにしかない。そこを改善する気がないと、何をやっても対症療法でしかないのではと考えてしまう。だが生活を変えるというのは容易なことではない。これは一体どうするのがいいのだろうと、最近そんなことをドンの散歩しながら考えている。いつか答えは出るのだろうか。